国際理解教室 〜出前授業〜

横浜市立恩田小学校にて(’00年10月19日)

 

いろんな国のこと、知りたいな!

 夏にシドニーオリンピックが開催されて、子供たちが世界に興味を持ち、いろんな国のことを調べてみよう、ということになり、各国で生活してきたT-GALメンバーに、お話を聞きたいと依頼があったのは、9月末。今年3月に国際理解教室を実施した川和東小学校の先生が恩田小学校に転勤なさり、また声をかけてくださったのです。

 担当の先生とは、事前に打ち合わせの時間をもち、こちらのできること、学校がT-GALに希望していること、学習のめあてなど、しっかり話し合っておきました。先生からは、「子供たちは、外国の文字、挨拶、子供たちの生活、遊び、ゲーム、服装、お金、家のつくり、年中行事、食べもの、動物、楽器、交通事情、・・・と、多岐に渡った興味を持っています」ということを伺っておりましたので、各国担当者は、しっかり準備することができました。

今回の「出前授業」は、3年生、3クラスです。4時間目の時間を使い、計89名の子供たちがそれぞれ興味のある国に分かれてグループをつくり、しっかり予習をしてきたそうです。

緊張気味で授業がスタート

子供たちも、メンバーも身を乗りだしてお話が弾みます。 (オランダのグループ)

エジプトのお話をするメンバー。 「イスラムの女性たちは、肌を出さないんだよ。」

当日、メンバーが手に手に大きな荷物をもち、校門前に集合しました。荷物の中身は、勿論、民族衣装や、小物、説明に使う模造紙など…たくさん!

出かけたT-GALメンバーは13人。それに、恩田小学校で国際理解教室を半年担当してらっしゃるロシア人の先生のご協力を得て、アメリカ・カナダ・イギリス・中国・マレーシア・シンガポール・エジプト・オランダ・ドイツと、計10カ国のお話をすることができました。

 メンバーとロシア人の先生は、民族衣装を着て登場!そして、グループに分かれ、自己紹介、持参してきたものの説明などから始まりました。最初はメンバーも子供たちも、緊張気味でしたが、だんだん身を乗り出すように熱心にお話を聞いてくれ、後半は、衣装を身につけたり、こちらで用意したお菓子をつまんでみたり、簡単な工作を一緒にしたり…、アッいう間に時間は過ぎてしまいました。
最後に10分程時間をとって、自分が調べてきた国以外のことも見てみようと、見てまわることもできました。

 
 

英語で、「こんにちは」は?(アメリカのグループ)


 

「へぇ、マレーシアの女性は、こんな格好するんだ。」

 

復習も、楽しく

1週間後、授業の復習を兼ねた、子供たちの発表会を見学させてもらいました。各国グループから、○×形式のクイズをだし、皆で答えて、賑やかに楽しんでいました。

後日、3年生全員から、感想やお礼の手紙を届けてもらい、当日お話できなかったことなども書かれてあり、各担当メンバーからお返事も送ってあげました。

先生からは、「本で調べてもよく解からなかったことも聞け、とても満足したようです。 子供が五感を使って異文化に触れられたことが、とても良かったです。準備、段取りもすばらしく、子供への語りかけが上手だと思いました。」とコメントをいただきました。

(reported by Y&H)

Homeへ戻る