'01年 T-GAL 秋の連続講座

「いい子ってどんな子?」

ー人とふれあうことの出来る子にー 

☆第1回 10月2日 講演会 

自己主張とがまんの教育学」

講師:鶴川女子短期大学講師 佐藤淑子氏

 

恒例となった、T-GAL、秋の連続講座、今年は、「いい子ってどんな子?」というテーマのもとの開催です。

第一回目の参加者は64名でした。どうもありがとうございました。

 メンバーからの感想を、ご紹介します。

*それぞれの国にはそれぞれの風土や文化に合った子育て方法があると思いますので、イギリスの子育てがそのまま日本での子育てに当てはまるとは思えませんが、大変参考になりました。
特に、日本では子どもに時間的・空間的・物的自由が多く与えられているためにそれが原因で引きこもりなどのトラブルを引き起こしている点は興味深かったです。
親の方こそ「みんなと一緒が安心」という考えから「みんな違ってもいい」という風に柔軟な考えに切り替える大切さを改めて思い知らされました。 by M

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*自己主張が時として強引にも思えるアメリカの子供。一方で「相手がどう思う・感じるか」を気にするあまり自分の考えをなかなか表現できない自己抑制の勝った日本の子供。一見相反する関係であるこの自己主張と自己抑制がイギリスの子供のなかでは見事にバランスをとっている。

今日、日本では日本の伝統的な文化背景に欧米の個人主義が混ぜ合わさって、この自己主張と自己抑制がなんともちぐはぐに動いているようだ。
自分勝手・わがままが良くも悪くも自己主張と混同され、また自己抑制とは自分がいやなことでも他人の目を気にしてひたすら我慢をすることのようにとられているふしがある。
自己主張の表現が派手なアメリカの子供とくらべてさえより強い自己主張ができながら、しかしその一方で、きちんと自分の欲望をおさえることも知っているイギリスの子供のなかに、現代の日本の子供をとりまく問題を解決に導くヒントがあるようだ。

子供にバランスの良い自己主張と自己抑制を身につけさせるためには、自分の考えをきちんと表現することを、親が奨励するとともに、その一方で良いこと・悪いことを小さいころから教え、また子供の領分を明確にして、大人の空間・時間などに敬意を払わせるようなイギリス流の教育は100%とりいれることは無理にしても参考になる。
そして子供をそのように教育していくためには、親自らが自己主張・自己抑制を正しく理解して実行して行くことが大切だと感じられる講演だった。 by N

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T-GALからのアンケートにも、多くの方が回答して下さいました。
「目からうろこが落ちるようでした。」「とても勉強になった」など、皆さん興味深く講演をお聞きになったようです。
また参加者のお一人は
「自己主張のない私が自己主張のできる子供を育てられるのか、悩みながら子供を育ててます。講演は論理的に話しをされていて、とてもわかりやすかった。出席するのをためらっていたけれど行ってよかった。」 との感想を寄せてくださいました。

 講座は、あと2回、公開講演会(10月20日)と、Tea&Talk(10月30日)の計3回で完結です。 

 どうぞ、もれなくご参加くだいますよう、お待ちしております。


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